原油価格 |
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ドル円の為替水準を判りやすいように原油価格に反映しましたが |
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原油価格はかなり上がったり下がったりしています。 |
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2016年の1バレルあたり43.9$に対し2022年には同109.6$とおよそ2.5倍になっていますが |
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スタンドでの小売価格は1.4倍にとどまっています。 |
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これはガソリンにはガソリン税53.8円/ℓ、消費税10%と多くの税金が加算されているためで |
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税抜価格だと2016年の小売価格は48.2円、2022年は93.5円となり1.9倍となります。 |
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こうしてみるとガソリンには多額の税金が含まれています。 |
為替相場 |
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為替相場はどうでしょうか、2016年のドル円レートは121.3円/$でしたが最近の円安 |
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傾向で2025年は143.9円と1.18倍もの暴騰率となり物価上昇の大きな要因となっています。 |
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ところが2022年にピークを過ぎた原油価格はここ数年下落傾向で |
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為替相場を反映した原油価格も下落しています。 |
ガソリンの販売量 |
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最後にガソリンの販売量はどうなっているのでしょう。 |
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自動車のEVやHVが普及し、ガソリン車も省燃費化が進み年々その販売量は減少しています。 |
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2016年と2025年を比較すると27.8%も減少していることが判ります。 |
小売価格の動向 |
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原油価格は円高為替を反映しても値上りしたり値下がりしたり、 |
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ガソリンの販売量は年々減少しているのにも関わらず何故小売価格だけが右肩上がりで |
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上昇し続けるのでしょうか・・・・・ |
石油元売り会社 |
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石油需要の減少や世界的な脱炭素化への流れを受けて、石油元売り業界の各社は |
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この10年余りの間に再編に次ぐ再編を繰り返してきました。 |
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ピーク時には15社以上が乱立していましたが現在は5社に集約され |
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なかでもENEOSと出光の2強体制となっています。 |
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以前の元売り各社は過剰な生産設備(石油精製工場)を抱え |
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自社ブランドガソリンスタンドの販売量を上回るガソリンを精製して工場の稼働率を |
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維持してきましたが、自社スタンドで売れ残ったガソリンがスポット市場に出回って |
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激安価格を生んでいました。 |
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激安価格で販売するスタンドの存在でガソリンの販売価格は総じて安価傾向で |
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小売スタンドも、メーカーの石油元売り会社も低収益構造に悩まされてきました。 |